
初投稿は、暇を持て余しがちなコロナ禍にちょうど良さそうな「読書」について書こうと思います。
「本をたくさん読みなさい。」
という言葉は、学生の頃決まって先生が言うセリフでした。
しかし先生が生徒に感じて欲しかったであろう、本を読む大切さを僕は特に考えることもせず、読みやすいマンガばかり読んでいました。
読書といえば
字が多い
時間がかかる
難しい
僕にとって読書といったら、上記の様なイメージが強く23年間なんとなく距離を置いていました。
そんな僕ですが、最近本に興味をもち、本を読むことが楽しくなってきました。
今回は、なぜ急に本を読むことが苦手な僕が、読書に興味をもち始めたのか書いていこうと思います。
僕はなぜ読書が苦手だったのか?
僕がなぜ読書が苦手だったのかは、文頭でも書いたイメージがあるからです。
読書のイメージ
字が多い
時間がかかる
難しい
そのため、なんとなく距離を置いていました。
読書に対して苦手意識がある人は、こういった理由が大半なのかな?と勝手に思っています。なにより僕は、当時こんな風に思っていました。

漫画の場合、絵が醍醐味なのでパラパラ読みで「面白そうだな」と早く気づくことが出来ます。
しかし、小説の場合だと僕にはそれが出来ませんでした。
絵を見て直感的に面白そうかどうか判断できるマンガの方が、僕にとって圧倒的に親しみやすかったのです。
時間をかけて読むことに意味があったり、景色や登場人物の表情を言葉で表した時の美しさが、小説の良いところだと今は思うのですが、
最近までその素晴らしさに、僕は気付こうともしていませんでした。
僕が読書に興味をもち始めたきっかけ
読み終えるまで「時間がかかる」といって今まで読書から距離を置いていた僕が、なぜ急に興味をもち始めたかというと、
趣味を見つけたかったからです。
その理由はこちらの記事で書いています。
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参考社会人になってから人生つまらないと感じたら【結論】周りと比べないこと
続きを見る
社会人になってからの休日は、学生時代と比べて、退屈な時間が明らかに増えました。
特にやることも無いので、無駄に車を走らせて、何も買うわけでもなくショッピングモールを徘徊するといった休日が僕のルーティーンでした。
この時点でかなり「暇」なのですが、コロナの影響で自粛期間となり「暇」がグレードアップしてしまったのです。
そこで、ふと思ったのが「読書にチャレンジしてみるか」でした。
僕が最初に読んだ本
正確にいうと最初に読んだ本は、小学生の頃に読んだ(読まされた?)何かなのですが、正直覚えていません。
それほど読書に対して無頓着でした。
なので、ここでは読書に興味をもったきっかけの本を「最初に読んだ本」と書かせてください。
僕が最初に読んだ本は、
又吉直樹『火花』(文春文庫)でした。
『火花』は2015年に芥川賞を受賞した作品です。
なんといっても1番の話題は、著者がお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんという点ではないでしょうか。
当時、普段読書をしない人でも『火花』を読んだと言う人が多いなか、僕は「面倒臭い」といった理由で、今まで6年間読んでいませんでした。
しかし、コロナ禍に読書をしてみようと、手にとったのが『火花』でした。
『火花』は、売れない芸人の徳永が、独特なセンスをもった先輩芸人の神谷に出会い、その2人の関係や掛け合いを軸に物語が進んでいく内容です。
芸人の又吉さんが、お笑いの世界を書いているからこそ、

といった妄想が膨らんで、より楽しめました。
主人公の「徳永」を「又吉さん」と勝手に重ねて読み進めるうちに、又吉さんはもしかして僕と似た性格なのか?と思うところが何箇所かあり、僕は他の作品も気になり始めたのでした。
他の作品を実際に読んでみたのですが、面白いことにまた作中の主人公に、僕が共感する場面が多かったのです。
僕は元々お笑いが好きだったので、
「お笑い芸人が書いた小説」
というフィルターもいい具合に効いていたのかもしれません。
ちなみに、『火花』の次に読んだのは、
又吉直樹『劇場』(新潮文庫)でした。
エンタメが「読書嫌い」からの突破口
本の著者がどんな人か、ある程度わかった上で読んでみると面白い発見があると、読書初心者の僕は感じました。
僕が誰かに、
学生時代に読んだことのある本の著者が誰だったか?
と聞かれたら、正直答えられません。笑
こんなことを言ったら怒られそうですが、学校で読んだ本に対して僕は、
「知らない人が書いた読むのが面倒くさい本」
という感じの認識でしかありませんでした。
内容こそ面白いはずなのですが、面倒くさがりな僕はそれに気付こうともしなかったのです。
しかし、『火花』に関しては、著者が芸人の又吉直樹さん。
しかも、テレビで活躍していて僕が知っている人。
『火花』や『劇場』を読んでいると、又吉さんが芸人として、まだ売れていない時期の苦悩や、心境を覗いている様な緊張感がありました。
その緊張感が癖になって、他の作品にもすぐ手を出しました。
芸人さんが、お笑いの世界を書いていたので、余計そのリアルさに引き込まれたのかもしれません。
ここでふと僕は、「あれ、苦手だった小説読めてるかも」と思いました。
普段、テレビで見ていた人の心の中を覗いている様な感じが楽しくて本を読んでるうちに、本を読むことを好きになれた気がしました。
テレビ・エンタメで活躍する人が書いた本は、「読書」が苦手な人にとって、突破口になるのかもしれないと、僕はうっすら感じました。
読書の何が面白いんだろう、読書が苦手だという人は「気になる人物が書いた本」を、まずは手にとってみてはいかがでしょうか。
「読書」に対して、なにか新しい発見があるかもしれません。
ここまで見ていただき、ありがとうございます。
これから時間があれば、読んだ本の感想や、趣味・その他について投稿しようと思っています。
おすすめの本などあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。