
会場に足を運び、実際に見た花火の感動を残すべく、

こんな風に意気込む方も多いと思います。
SNSに載せられるような綺麗な花火写真を一眼レフで撮影するにはどうしたらいいのでしょうか。
今回はNikonのD5600で、「綺麗に花火を撮影する設定」と「必要なアイテム」について書いていきます。
Nikon D5600で花火を撮る設定
よくSNSに上がっている花火の、光の曲線が綺麗に伸びていて、白飛びしていない写真は、
一眼レフの細かい設定があるからこそ撮影できます。
スマホでの撮影で再現するのは、ほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

以下でカメラの設定方法から順に、説明していきます。
「一眼レフの撮影は難しそう…」と、思うかもしれませんが、
一度設定を理解してしまえば誰でも簡単に綺麗な花火を撮影することができます。
M(マニュアル)モードに設定する
花火撮影は、モードをM(マニュアル)に設定します。
M(マニュアル)モードは、ISO・f値・シャッタースピードを自由に設定できるモードです。
ピントを合わせる
花火を撮る前に、ピントを合わせましょう。
ピントが合っていないと、画像がぼやけてしまい全てが台無しになってしまうので、しっかり確認しましょう。
ピントはMF(マニュアルフォーカス)で合わせる
花火は、AF(オートフォーカス)ではなくMF(マニュアルフォーカス)で撮影していきます。
MFは、レンズのピントリングを回してピントを合わせていくのですが、
暗い中、ファインダーを覗いてピントを合わせるのは至難の技なので、
ディスプレイ表示にしてピントを合わせていきましょう。
↑○部分を手前に引くとディスプレイ表示に切り替わります。
遠くにある建物や光の部分を拡大して、ピントリンクを回しながらピントを合わせましょう。
ピントが合ったら、今度はカメラ本体の設定をしていきましょう。
ISO感度の設定
ISOは一番低い100に設定します。
ISOについてはこちらの記事で解説しているので、気になる方は是非ご覧ください。
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【一眼レフ】ISOとは?役割やメカニズムをわかりやすく解説!
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絞りの設定
花火の撮影時、絞りは「明るさ」に関係します。
まずはF11から撮り始めて、撮れた写真の明るさを見ながら微調整していきましょう。
調整のやり方
撮れた写真が暗かったら→数字を下げる
撮れた写真が明るかったら→数字を上げる
実際に撮りながら、コツをつかんでいきましょう。
絞り(f値)について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
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絞り値(f値)とは何か?背景がぼけた写真が撮れるメカニズを解説!
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シャッタースピードの設定
シャッターモードは「Bulb」に設定します。
Bulbは、シャッターボタンを押している間、シャッターが開くモードです。
長時間シャッターを開けるので、撮影時は三脚とレリーズが必須になります。

なぜ三脚が必要なのかを知るためには、シャッタースピードの仕組みについて理解する必要があります。
知りたい方は、Nikonの公式サイトでシャッタースピードの基礎知識が詳しく紹介されているので、そちらをご覧ください。
WBの設定
WB(ホワイトバランス)は写真の色合いを変えることができます。
しかしWBは撮影後でも編集できるので、
とりあえず「オート」で大丈夫です。
手振れ補正をOFFにする
Nikon D5600には、「光学手ブレ補正」があります。
とても便利な機能ですが、花火撮影のように長時間シャッターを開く場合はかえって逆効果なので、しっかりOFFにしましょう。
※「MENU」ボタンを押して、手ブレ補正をOFFにする。
花火撮影に必要なアイテム
花火撮影には必須のアイテムがあります。
これが無いと綺麗な花火写真を撮影するのは、ほぼ無理と言っても過言ではありません。
花火撮影には「三脚」が必須
長時間シャッターを開ける撮影は、手持ちだと確実に手ブレしてしまいます。
綺麗な花火写真を撮るなら、三脚を必ず準備しましょう。
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花火撮影には「レリーズ」が必須
レリーズは、カメラ本体のボタンに触れずにシャッターを押せる道具です。
シャッターモードがBulbの場合、レリーズが無いと、長時間カメラ本体に触れないといけない状態になります。
これでは、三脚があるとはいえ、手ブレを起こしてしまう危険性があります。

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花火撮影でシャッターを押すタイミングは?
花火を撮影するときに大事なのはシャッターを押すタイミングです。
シャッターのタイミングが遅いと、迫力の無い花火写真が出来上がってしまいます。
綺麗な花火写真を撮影するシャッターのタイミングは以下の通りです。
シャッターのタイミング
花火が開くタイミングでシャッターを押す。
開いた花火が消えたらシャッターを離す。
最初は難しく感じるかもしれませんが、すぐに慣れてきますよ。
打ち上がった花火をじっくり眺めて、シャッターを押すタイミングを上手く測りましょう。
初心者におすすめ!一眼レフ解説本3選
『カメラはじめます!』こいしゆうか(著)
カメラ選びから、撮影のテクニックまでわかりやすく解説されています。
カメラを買ったものの難しい設定に悩まされて挫折しそうな方にピッタリな本となっています。

『初心者が真っ先に覚えたい!写真の表現テクニック入門』上田晃司(著)
写真教室で年間100回以上の講義を行う写真家の上田晃司さんが、
初心者向けに撮影の心構えから設定・構え方などの基礎知識はもちろん実践的な撮影方法も解説されています。
初心者の方だけでなく、求術力に悩んでいる方にもおすすめの一冊となっております。

『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 改訂版』中井精也(著)ニコンカレッジ(監修)
クオリティの高い写真を撮るためのヒントを、1時間目から5時間目までの5部構成に分けて解説されています。
1時間目は、クオリティの高い写真を撮る人はシャッターを切る前に何を考えているかを中心に、
テーマの決め方・かっこいい写真が撮れる構図・ホワイトバランスの効果的な使い方など、すぐに実践したくなる知識が盛り込まれています。