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絞り値(f値)とは何か?背景がぼけた写真が撮れるメカニズを解説!

 

一眼レフカメラには「絞り」「シャッタースピード」「ISO」といった設定要素がいくつか存在します。

 

一眼レフ初心者の方は、それぞれがどのような役目を持っているのかを理解するまでに、少し時間がかかってしまうのがネックですよね。

 

そこで今回は「絞り」にフォーカスして初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

 

 

絞りとは?

 

「絞り」はレンズを通る光の量を調整することができます。

 

そして、この絞りを調整させてレンズを通る光の大きさを「絞り値」と言います。

 

絞り値は「f値」とも呼ばれ、カメラではf1.4、f2、f3、f4、f5のように「f +数値」で表示されるのが一般的です。

 

呼びかける人
f値が小さいほどレンズを通る光の量は少なくなり、大きいほど光の量は多くなります。

 

f値は光の量を調整するので、撮影した写真の明るさに大きく影響を与えます。

 

明るさに影響を与えるのは「絞り」も「シャッタースピード」も「ISO」も同じなのですが、それぞれ明るさの変化以外に異なる特性があるので、

 

どんな写真を撮りたいかや、撮影するときの環境などによって、どれを調整するか考える必要があります。

 

考える人
「絞り」を調整すると写真にどんな変化があるのでしょうか。

 

 

絞りを調整するとどうなる?

ピントが変わる

 

絞りを調整すると、ピントが合って見える範囲が変わってきます。

 

f値を大きくするほど、ピントを合わせた被写体の前後のピントが合っていきます。

 

逆に、f値を小さくするほど、ピントを合わせた被写体の前後のピントが合わなくなっていきます。

 

呼びかける人
このような被写体の前後のピントが合っている範囲を「被写界深度」と言います。

 

f値を大きくした場合(被写界深度が深い)

絞りの調節でピントが合って見える範囲

※イラストはイメージです

ピントが全体的に合っている画像

 

f値を小さくした場合(被写界深度が浅い)

※イラストはイメージです

外側のピントがボケている画像

引用元:Nikon公式

 

絞りを調整するとどのように変化するか、なんとなくイメージは掴めたでしょうか?

 

では、f値を下げて撮影するシチュエーションと、f値を上げて撮影するシチュエーションを解説していきます。

 

 

f値を下げて撮るシチュエーション

玉ボケしたイルミネーション

 

どんな時?

前にある人物や物を強調した写真を撮りたい時

光をぼかした幻想的な写真を撮りたい時

ISOをあまりあげたくない時

 

被写界深度が浅いのを利用して、わざとピントがずれた写真を撮影することで、対象の人物や物がより強調された作品に仕上がります。

 

明るい人
イルミネーションでは、電球の光をぼかした幻想的な写真を撮ることもできます。

 

暗い場所で撮影する際、ISOを上げて写真を撮ることも考えられますが、

 

できるだけザラついた写真(ノイズが入った写真)にしたくない場合などにも、f値を下げると良いですね。

 

 

f値を上げて撮るシチュエーション

ダイナミックな風景

 

どんな時?

夜景や風景などの迫力ある写真を撮りたい時

人物と風景を同じ画角に収めたい時

遅いシャッタースピードで写真を撮りたい時

 

夜景や風景写真は、画面いっぱいに迫力のある写真にしたいと思う方がほとんどではないでしょうか。

 

全体的にピントが合った写真を撮りたい時は、f値を上げて撮影しましょう。

 

人物を撮影する際、綺麗な風景と一緒に写真に収めたい場合もf値は上げて撮ると良いでしょう。

 

Moria
Moria
花火や滝の写真を撮るときはシャッタースピードを遅くするのが一般的です。

 

その時に、f値が小さい(絞りを開きすぎると)と光が余分に取り込まれすぎて白飛びの原因になってしまいます。

 

なので、シャッタースピードを遅く撮影をする時などにも、絞りは抑えめにした方が良いでしょう。

 

こちらもCHECK

【一眼レフ初心者】NikonのD5600で花火を綺麗に撮る方法

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レンズによってf値の限界が違う

 

一眼レフは、背景をいっぱいにぼかした写真を撮影できるのが一つの強みですよね。

 

そういった写真は、f値を下げることで撮影可能な訳なのですが、f値には限界があります

 

背景がほとんどボケている写真を撮影するためには、f値が2以下の必要があります

 

呼びかける人
標準レンズでいうと、f値の最小は3.5であることが多いです。

 

なので、玉ボケなどの幻想的な写真を標準レンズで撮影することは基本的に難しいと言えます。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

f値が2以下まで対応しているレンズのほとんどは、単焦点レンズです。

 

単焦点レンズは、食べ物などの強調したいものを撮影するポートレートに優れたレンズです。
Moria
Moria

 

【単焦点レンズ一覧を見る】

 

 

初心者はA(絞り優先)モードがおすすめ

 

初心者の方は、まずは背景をぼかして撮るポートレート撮影の楽しさに触れてみましょう。

 

そのためにおすすめのモードが、Aモード(絞り優先オート)です。

 

このモードは、絞りだけ自分の好きな値に設定でき、ISOやシャッタースピードは自動的に適した設定に調整してくれます。

 

嬉しい人
嬉しい人
初心者は一眼レフを楽しむことから始めましょう!

 

玉ボケなどの一眼レフでしか味わえない写真を楽しみながら、

 

その時のISOやシャッタースピードの値がどのくらいだったのかを確認することで、

 

カメラの設定に対しての理解も深められるはずです。

 

 

初心者におすすめ!一眼レフ解説本3選

 

『カメラはじめます!』こいしゆうか(著)

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¥1,320 (2023/03/31 05:29:15時点 楽天市場調べ-詳細)

 

カメラ選びから、撮影のテクニックまでわかりやすく解説されています。

 

カメラを買ったものの難しい設定に悩まされて挫折しそうな方にピッタリな本となっています。

 

明るい人
独学でカメラを勉強するなら、持っておきたい1冊です。

 

 

『初心者が真っ先に覚えたい!写真の表現テクニック入門』上田晃司(著)

 

写真教室で年間100回以上の講義を行う写真家の上田晃司さんが、

 

初心者向けに撮影の心構えから設定・構え方などの基礎知識はもちろん実践的な撮影方法も解説されています。

 

初心者の方だけでなく求術力に悩んでいる方にもおすすめの一冊となっております。

 

呼びかける人
表現力ってなんだろう?と思う方は読んでみてください。

 

 

『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 改訂版』中井精也(著)ニコンカレッジ(監修)

 

クオリティの高い写真を撮るためのヒントを、1時間目から5時間目までの5部構成に分けて解説されています。

 

1時間目は、クオリティの高い写真を撮る人はシャッターを切る前に何を考えているかを中心に、

 

テーマの決め方・かっこいい写真が撮れる構図・ホワイトバランスの効果的な使い方など、すぐに実践したくなる知識が盛り込まれています。

 

悩む人
せっかく一眼レフを買ったのに挫折してしまった…

 

とならない為に、一眼レフでしか撮れない写真を撮影して楽しさを実感しましょう

 

綺麗な花火の撮り方を解説した記事もあるので、ぜひ覗いてみてください。

 

【一眼レフ初心者】NikonのD5600で花火を綺麗に撮る方法

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